ツマミひとつでコマーシャル楽曲に匹敵する音圧を得ることができるプラグイン「Waves MixCentric」

waves mixcentric

マスターはミックス段階よりも少しでも良い仕上がりにできているか、ミックスしたものより質が悪くなっていたり、楽曲の中の大切な要素が欠けてしまっていたり、十分な迫力と音圧が出せていなかったり。

マスタリングにおいては、ミックスしたバランスを崩さずにそのままの状態で仕上げること、ミックスしたものよりも少しでも良い状態にすることが大切かと思っています。

通常は、EQやコンプ、マキシマイザーなどを使用して仕上げていきますが、2ミックスの調整は簡単そうに見えてとても奥が深く、市販されているプロの作品と比べると迫力や音圧に欠けていると感じる人も多いのではと思います。

ここで紹介するのはWavesのシグネチャープラグインのMixCentric

初心者でも簡単に2ミックスをコマーシャル楽曲に匹敵するほどのクオリティに引き上げてくれるプラグインです。

Wavesのシグネチャープラグイン

waves mixcentric2
Wavesのシグネチャープラグインは、海外の一流ミキシングエンジニアのテクニックをプラグイン化したシリーズです。簡単な操作でかっこ良い音にできるのが人気で現在は6人のエンジニアとコラボした製品が発売されています。

GreenDayやU2を手掛けたクリス ロード アルジや、
Black Eyed PeasやLady Gagaを手掛けたジャック ジョセフ
そして今回のMixCentricはアデル、ケイティ・ペリーなどを手掛けたグレッグ ウェルズによるものです。

MixCentricの使い方

waves_mixcentric3
基本的には、マスタートラックにインサートして2ミックスの仕上げを行なうのがこのプラグインの用途です。

パラメーターの構成としては、とてもシンプルで中央に大きなノブ、そして左右にインプットとアウトプットスライダーの3つしかありません。

MixCentricの音の変化

このプラグインで行われている処理は、コンプレッション、EQ、倍音付加の3つです。

中央の大きなノブを右へ回すほどに、コンプによる圧縮が強くなり、EQによるブーストが顕著になり、倍音が付加されていきます。ノブを回すと音圧が上がるとともに、EQや倍音の付加により音がどんどんと派手になるようなイメージ。

これら3つの効果は個別のオンオフはできなく、基本はひとつのノブにより、ミックスのカラーを整え、音圧を上げていきます。

ただ、場合によっては、EQや倍音は不要で圧縮感だけ欲しいケースもあると思います。そういう時は、インプットスライダーを上げることで、EQが作動する前にコンプをかけることもできたり。

waves_mixcentric4
しかも、このあたりの挙動が面白く、インプットを「0」にした状態で中央のノブを上げていくのと、インプットをいくらか上げた状態にして中央のノブを上げていくのでは明らかに音が異なります。

調整するパラメーターはシンプルですが、裏ではかなり複雑な処理が行われているようです。公式では「いくつかのEQとたくさんのコンプ」という表現をしており、これ以上の詳細は不明ですが、見えないところでは多段の処理が行われていると思われ、少ないパラメーターなりにも楽曲に合った調整ができそうな印象です。

音の印象

waves_mixcentric5
「コマーシャル楽曲に匹敵する」という謳い文句通り、さすがの音質だと思いますね。Wavesの「Louder」というプラグインと比較してみても違いは明らかです。

まず印象的だったのが、迫力と一体感、そしてスムースで上品、やわらかい音、EQと倍音による明るい音。

対して、Louderは粗くブーミーです。(Louder自体も良いプラグインだと思いますが、MixCentric比では)

MixCentricで感じるプロっぽい音圧は、Louderだけでは得る事ができません。迫力とともに耳馴染みのよい低域や、包み込まれるような音像はひとつのエフェクト処理では得る事ができないものだと感じます。聞いた感じ、シングルだけでなく、マルチバンドやMS処理?などを絡めた処理をしているのではと推測しますが、実際はよく分かりません。

まとめ

Wavesのシグネチャーシリーズは評判が良く、ずっと気になっていたものです。少し前のセールで手に入れましたが、思っていた以上に使えそうな印象ですね。

初心者の方はMix Centric + リミッターだけでマスターのクオリティはぐっと上がると思いますし、中級者以上でも多段コンプのひとつや、エッセンス的に使うこと、グループバスに使うことで効率的に音圧を上げていけると思います。

それにシグネチャーシリーズは、今までの自分の処理との差や、シグネチャーの音を真似るためのプラグイン処理など、ミックスを学ぶきっかけになるのも良いところだと感じます。

最後にMixCentricの動画を貼っておきます。プラグインの概要をグレッグ•ウェルズ本人が語っているものです。

Waves Greg Wells Signature Series

WAVES (ウェーブス) Greg Wells Signature Series
WAVES (ウェーブス) Greg Wells Signature Series

スポンサーリンク