PositiveGrid BIAS AMPレビュー!使えるパラメーターはこれ!!【ハイゲインアンプSLO100デモ有り】

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ギターアンプシミュレーターPositiveGrid BIASには、アンプでの音作りに特化したAMP版、エフェクトを絡めた音作りができるFX版があります。

AMP版、FX版の基本的な音質は変わりなく、音の作り方が異なるというもの。AMP版では真空管やトランスなどアンプ内部をパラメーターとするのに対して、FX版では、他のアンプシミュレーターと同様にギターアンプの前面パネルとキャビネット部のみしか調整できません。

BIASの良いところは、音質もさることながら細かいパラメーターによる音の作り込みができることに魅力を感じていたことから、まずはAMP版BIASを導入してみました。

音の良さは評判通り

BIASをインサートしてコードをジャラーンと弾いたところ、一瞬にして使える音だと思ったほど。良い音っていうのは、コードをひとつ鳴らしただけで分かりますよね。BIASをインサートして、プリセットを選択するだけで「使える音」になるのです。まさに即戦力となるアンプシミュレーターです。

BIASの音質の良さをシンプルに表現すると、「音の艶っぽさと立体感、そしてアンプで鳴っているというリアルさ」というように感じています。クリーンでも、クランチでも、ハイゲインでもどれをとってもほんとに気持ちよく鳴ってくれます。

音作りは7つのセクションで

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音作りをする部分は、アンプ前面パネルをはじめ、プリアンプやパワーアンプ、キャビネットなど7つのセクションで行います。

ここでBIASのキモとなる真空管やバイアス値、トランスの変更などによって多彩な音作りが可能となります。

音色をダウンロードできるトーンクラウド

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トーンクラウドでは、世界中のBIASユーザーが作成したアンプ設定をダウンロードできます。もちろん自分で作成したものをアップロードすることも可能。

プリセットだけでなく、トーンクラウドのアンプモデルを活用することで、音作りの可能性が一気に上がります。

音作りへの影響が大きいパラメーター

BIASではプリセットを設定するだけで良い音が出ますし、トーンクラウドから素晴らしいサウンド設定を手に入れることもできます。

これだけでも十分な魅力ですが、使い込んでいくと、もう少し低域を抑えたいとか、もう少し歪みが欲しいとか、迫力が欲しいとか、そういった場面が当たり前のようにでてくると思います。

プリセットやトーンクラウドの音が良いと言っても、使用するギターが異なればサウンドは同じにはなりません。もっと言うと、同じギターでも演奏者によって音が変わります。

理想の音色になるようにパラメーター設定を追い込んでいく必要があります。

ただ、BIASのマニアックな仕様により、何をどう設定すれば良いのかが分かりにくいと感じるかもしれません。ここでは音作りへの影響が大きいと思われる、パラメーターをいくつか紹介したいと思います。

【1】ブーミーな低域を抑える

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ベース、ミドル、ハイをアンプ前面パネルで設定するのではなく、プリアンプ部の3バンドフィルターで調整したほうが良いトーンを作れることがあります。

3バンドフィルターは2つあり、左側はプリアンプの前段、右側はプリアンプの後段での処理になります。

特にハイゲインなど、低域がブーミーになりやすい場合は、この3バンドフィルターを使用したほうが、音を作りやすかったりします。前段、後段どちらで調整するかは、音の特性にもよるのでやり易い方を選びましょう。もちろんベースだけでなく、ミドルやハイの音作りにも活用したいところ。

【2】歪みの質をコントロール

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歪みの質をコントロールするプリアンプのチューブステージ。1から5まであり、数値が低いほうはSolid State、大きい方はMordarn High Gainとなります。

ガンガンに歪ませて迫力を出したいときは、数値の大きい方へ。ただし、音抜けが悪くなるなど歪み過ぎによる弊害も生じます。チューブステージを下げて音の輪郭を保ちつつ、迫力は隣にあるゲインパラメーターとの組み合わせで歪みをコントロールする方が良くなる場合もあったり。

【3】真空管の種類を変える

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プリアンプやパワーアンプの真空管をクリックひとつで変更できます。音の違いも分かりやすいです。

プリアンプでは、真空管の種類を3種類の中から選べ、それぞれのキャラクターは以下の通り。
12AU7:Ultra Clean
12AT7:American Clean
12AX7:English Crunch

ここで真空管によるキャラクター決めと、ゲインノブによる真空管のドライブ量を行います。

【4】音をファットにするトランス

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トランスのタイプを変更することで音は大きく変化します。特にFat Styleにしたときの図太さはものすごいです。存在感のある音へ変化します。逆にオケのなかで使いにくいと感じたなら、American Styleなどの方がすっきりしてて良いことも。

選択できるトランスのタイプは、American Style、British Style、Fat Styleの3つから。

【5】真空管のトーンを変更する

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製品名にもなっているバイアス値。バイアス電圧をかけることによって真空管をコントロールします。このバイアス電圧の値により回路に流れる電流が変わり、音の傾向が変わります。

バイアスを右側にまわすほどに音は荒くなっていき、左にまわすほどにクリーンになっていきます。

【6】プリセットを活用する

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各セクションには、プリセットから設定をロードできるようになっています。まずはそれを読み込んで好みの音を探していくのもいいかもしれません。

BIAS AMPを使った実際の音作り

音作りへの影響が大きいパラメーターをいくつか挙げてみました。

アンプを読み込んで、まずは大まかなゲインと、ベース、ミドル、ハイのEQを調整、その後は上に挙げたパラメーターを調整することでイメージする音へ近づけることができます。

今回はBIAS AMPに搭載されている、Soldano SLO100で実際に音作りをしてみようと思います。

ギターアンプシミュレーターの良さはハイゲインの鳴り

ギターアンプシミュレーターの良さって何でしょうか?それぞれにあるでしょうが、僕にとってそれはハイゲインの鳴りです。

実際のところ、ハイゲインよりもクリーンサウンドの方が使用頻度が圧倒的に高いですし、ジャキっとしたクランチだって重要です。

ですが、ギターアンプシミュレーターの良さっていうと、やっぱりハイゲイン。

深い歪みがどれだけ使えるか、そこのところがとても気になるところ。

SLO100のサウンド


BIASに搭載されているハイゲインアンプSLO100を使って音を作ってみました。ギターはレスポールです。

歪みはマックス、重心を低くしたドンシャリサウンドです。BIASで音を作り、その後段にはコンプやEQをインサートしていますが、あくまでも補正レベルです。別途、歪みエフェクトを入れるなどの積極的な加工はしておりません。

音作りはまだまだ追い込みたいところではありますが、アンプのみの音作りでこれだけ鳴ってくれるのはさすがですね。最後の音を伸ばしているところがとても気持ち良くて。

しかも、ハイゲインの用途はこれだけではありません。

ギターのみならず、他の楽器でも使えるSLO100

生のギターだけでなく、MIDIで演奏するギター音源や、エレピなど他の楽器でも十分に使えます。

例えばこのトラック、

左チャンネルで鳴っているのは、エレピにワウエフェクト処理した音をSLO100で無理矢理に歪ましています。

中央で鳴っているリードは、クリーンギター音源にSLO100をインサートしたものです。

どちらも元々はクリーンな音色でしたが、SLO100で思いっきり歪ませたところ、元音とは印象が大きく異なる面白い音に仕上がりました。

アンプシミュレーターとしての完成度が高いため、生のギターのみならず色々な楽器に使用しても面白い効果が得られると思います。特にエレピなどとの相性は良かったです。

最後に

機能や音作り、デモサウンドなどについて書いてみましたが、BIAS AMPには、プロフェッショナル版や、アンプマッチなどまだまだ魅力的な機能があります。

そのあたりも今後書いていければと。

Positive Grid BIAS AMP

BIAS Amp Desktop / Professional | Media Integration, Inc.

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