Logic Pro XのFlexPitchでオーディオをMIDIに変換する方法

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ギターをMIDI信号へ変換する方法です。3つの記事に分けています。

#1 【本記事】Logic Pro XのFlexPitchでオーディオをMIDIに変換する方法
#2 オーディオからMIDIへ変換するプラグイン MiGiC。ピッチベンドにも対応!
#3 ギターをMIDI信号に変換するSONUUS G2M V3レビュー。バージョン3になってさらに進化!

LogicProXの標準機能 Flex Pitch

Flex Pitchは、Logic Pro Xに標準搭載されているピッチ分析&修正機能です。

ヴォーカルの歌を解析し、通常のMIDIノートを扱うように簡単にピッチ修正ができ、さらに音の抑揚まで直感的に調整することができます

Flex Pitch自体はヴォーカル編集が主でありますが、今回はこのFlex Pitchを使い、ギターのオーディオデータをMIDIへ変換しようと思います。

オーディオデータをMIDIに変換する方法

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オーディオトラックにギターを録音し、Flexをオン、Flex Pitchを選択すると自動的に解析が始まります。

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録音したオーディオトラックをダブルクリックして波形を表示すると、ノートが表示されました。

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MIDIへ変換するには、「編集」→ 「Flex PitchからMIDIトラックを作成」をクリックします。

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これで通常のMIDIトラックとして使用可能になります。

シンプルなフレーズでの解析精度

Flex Pitchの解析の精度を確認してみましょう。以下は、ギターを録音して、そのオーディオトラックをFlex Pitchを用いMIDI信号へ変換したものです。

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8分の簡単なフレーズです。音はきちんと認識されています。弾いたノートそのままです。イベントリストを見ても、自然なバラツキという印象。

チョーキング、ビブラートでの解析精度

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ピッチベンド情報は表示されません。上の画像の四角で囲っているところは、A音からB音へチョーキングをしているのですが、別々のノートとして解析されました

グリッサンドでの解析精度

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実際は、フレーズの始めと、終わりにグリッサンドで弾いていますが、MIDIには反映されていません。

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ただ、Flex Pitch側では、フレーズの始めと、終わりにグリッサンドを認識しています。フレーズの始めは上がり調子のピッチカーブになり、フレーズの終わりは下がり調子のピッチカーブになっています。

和音、アルペジオでの解析精度

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和音は解析できません。弾いているのは、1小節目は「DとF#」、2小節目は「AとD」、3小節目は「DとA」という2つの音の組み合わせです。もちろん3和音、4和音も解析できません。

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こちらは、4弦から1弦までを使用したDメジャーコードをアルペジオ弾きしたものです。これも全然解析できていません。合っているのは、1音目のD音だけです。複数の音が鳴るとダメみたいですね。

まとめ

実際に弾いている音以外にも、余計な音が入りやすいです。かなり丁寧に弾かなければなりません。今回のようにシンプルなフレーズなら、弾いた通りの音をMIDIにすることができますが、基本は後処理を想定して使用する必要があるかと。

ざっとフレーズを確認したり、ラフでも良い場合には使えると思います。

ピッチベンドは不可ですが、Flex Pitch自体は音の抑揚を解析できるため、今後のアップデートに期待したいですね。

最後になりますが、Flex Pitchの最大のメリットとしては、これらがLogic ProXの標準機能として使えることです。以前からオーディオをMIDI化する機能はありましたが、だんだんと進化して使い勝手が良くなってきています。こちらも今後のアップデートに期待ですね。