宅録ギターサウンドを太くする12の方法

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ギターサウンド、特にリードギターの単音のフレーズなどは線が細くなりやすく、音の迫力に欠けることがあります。

せっかくのリードサウンドの音がペラペラなものだったとしたら、アレンジや曲自体の魅力にも影響を与えたり。

デジタル処理の中で太く、迫力ある音をつくるには少しの経験とコツがいります。

以下、音を太くするためのテクニックをいくつか記載してみます。自身の音に合った処理方法を見つけて頂けたらと。

太くするTips#1 EQ

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低域をブーストし高域をカット。具体的な周波数は、音作りによるところもありますが、低域の量感を感じさせる200Hzあたりや高域側は3kHz周辺など、音を太くするポイントを探して調整します。

太くするTips#2 歪み

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音を歪ませて太くする。使用するプラグインは、高域がきついサチュレーションというよりも、低域が豊かに膨らむようなアナログライクなプラグインが良いです。画像はLogicのオーバードライブ。温かな歪みが特徴です。

太くするTips#3 ダイナミクス

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コンプレッサーでトラックを平均化し音を太く感じさせる方法。調整の方向性はアタックを潰し、余韻を持ち上げること(アタックタイムやリリースタイムを短くすること)。
これは、トランジェントやエンベローパーなどでも同様でアタックや余韻を調整することで音を太くする効果を得られます。上の画像、NIのトランジェントマスターなどではサスティン値をあげるだけで、簡単に音を太くすることができたりも。

太くするTips#4 モジュレーション

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音に揺らぎを与えることにより太くする方法。位相を制御して音に揺らぎを与えるモジュレーションは音に厚みを増し、太くすることができます。デジタルな煌びやかなコーラスよりもアナログ回路をエミュレートしたコーラスがおすすめ。

太くするTips#5 ディレイ

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ディレイを使い音を太くする方法、ここではショートディレイを紹介。数十msのディレイで音に厚みをつけ音太くしていきます。このとき、ディレイ音の高域成分をカットしたり、ディレイ音自体を歪ませたりすると効果が増します。ショートディレイのディレイ設定は、BPMを考慮し1/32や1/64の数値にすると自然になることも。

太くするTips#6 ダブリング

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WavesのDoublerなどモノラルトラックに広がりを与えるダブリングプラグイン。ショートディレイでもダブリング効果を得ることができますが、専用のプラグインを使うことで簡単且つ、質のよいダブリングサウンドを得ることができます。

太くするTips#7 オーバーダビング

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ダブリングをプラグインで行なうのではなく、実際に複数回録音してダブリングを実施する方法。1本より2本、2本より3本と重ねる音が増えるほどに音は太くなっていきます。ただし、オーバーダビングすることによる位相ずれなどのケアは必要となります。サウンドとしての一体感を求めるなら同じ音、分離を求めるならギターを変えたり、アンプシミュを変えたりすることで解決することも。

太くするTips#8 ハードウェア

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ソフトで完結するのではなくて、アナログ機器を活用すること。特に真空管を使用した機器を通すことで音に温かみを与えることができます。
アンプシミュレーターで作った音もAD/DA変換することで鳴りが大きく変わることもあります。クリアさよりも太さを優先するなら、安価なマイクプリなどでも試してみる価値は十分に有り。

太くするTips#9 アンプ

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ソフトのアンプシミュレーターではなく、実際のアンプで録音する方法。リハーサルスタジオの個人練習で大きなアンプを鳴らしても良いですし、自宅練習用のアンプだって少しの工夫で良い音で録れたりします。ソフトのアンプシミュでは表現できない温かみある太い音が魅力です。

太くするTips#10 ピックアップ

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リアだけでなく、フロントやセンターなどで音作りをすること。ピックアップの切り替えだけにとどまらず、ギター本体側のヴォリュームやトーンでの音作りも積極的に行ないたいところ。ヴォリュームを絞った時の高域成分のナチュラルな変化、トーンを絞った時の丸みを帯びた音などは是非活用したいところです。あと、太さだけを求めるならシングルよりも当然ハムバッキング。

太くするTips#11 ピック

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ピックの種類で音が変わります。金属製のピックやプラスチック製のピックなど材質による音の違い。ピック自体の厚みによる音の違い。ティアドロップやトライアングルなどピックの形状による音の違い。ピックは音以外にも「弾き易さ」も関わってきますが、基本的には、硬く、弦に接触する面積が大きいものは音が太くなります。

太くするTips#12 ピッキングポジション

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ピッキングするポジションは、ブリッジに近いほどに音は細く、ネック側に近いほうが音が太くなります。ネック側に近い方でピッキングしたほうが振動しやすくなるためです。フレーズやニュアンスによってピッキングポジションを変えてみるのも面白いかも。

まとめ

ギターの音を太くする方法をまとめてみました。どれかひとつの処理というよりも複合的な方法で音を作り込んでいくことが多いと思います。いろいろなことを試していくうちに自分なりの方法がきっと見つかるはずです。自身のトーンを手に入れるきっかけになればと。

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