ミックスのEQで調整すべき曲のハーモニー

EQとハーモニー

DTMのミックスにおけるイコライザーEQの使い方Tips。

周波数は音程である

ミックスでのEQは帯域の調整に使われることが多く、

例えば音のピークをカットしたり、抜けを良くするために高域をブーストしたり、キックとベースなど低域のかぶりを無くすために調整したり。

周波数帯域を補正&調整するのがEQの役割です。

今まで、ほぼ上記のような考えでミックスしてきたのですが、最近は周波数というものを音程と考えて作業するようになりました。

周波数と音程の関係

音と周波数一覧表

少し前に記事にした音と周波数一覧表、この表の通り音程は周波数で表すことができて、それはどの楽器でも共通なのですよね。

ギターであれ、ピアノであれA2という音を鳴らせば、その周波数は110Hzとなります。実際には倍音があるので、ある楽器では220Hzも同時にでていたり、別の楽器では330Hzがでていたり、しかもその倍音は音によって様々になるのですが、基となる周波数は110Hz。基本的には共通となる周波数です。

EQでハーモニーをコントロールする

キー「C」で曲を作った場合を考えるとします。

トニックとなるC音の周波数は、65Hz、131Hz、262Hz、523Hz、1046Hz…となります。

ハーモニーをコントロールすると言うのは、これらの周波数を考慮してEQ処理をしようというものです。

・最低域を担うキックは65Hzを中心に音を構成する。
・ベースに低音の豊かさを持たすため262Hzをブーストする。

一例ですがこういった使い方をすることで、曲の土台となる低音に加えて、曲の基となるトニック音の効果が加わり、サウンドに安定感を付加することができるのです。

もちろんトニックだけでなく、他の音でもこの考え方を適用でき、

・浮遊感のあるシンセには2度D音の周波数をブーストさせる。
・コードトーンを使っていながらも音がハズれているように感じるならスケール外の周波数をカットする。

という使い方だってできます。

2ミックスの場合

単体のトラックだけでなく、ステムミックスや2ミックス、複数のトラックがあるものにも適用可能です。

曲を聞いていて、何か物足りない。もう少し⚪︎⚪︎な雰囲気が欲しいっていう場合にもEQにより音をコントロールすることができるのですよね。

曲全体としてどういった雰囲気に仕上げたいのか?美味しいポイントを演出するポイントはどこか?それらを全体として調整します。

ただし、2ミックスなどは単体のトラックに比べ複雑な周波数で構成されているので、EQ処理の影響度も比較的に高くなります。

過度な処理は控えるようにした方が良いかもしれません。

Qの考え方

特定の音程を目立たそうと思った場合、Q値は1音分の帯域幅があれば十分。もっと狭くてもいいかもしれません。

ただ音程だけでなく、帯域補正(高域をブーストして音を明るくするEQ処理など)も絡めて調整する場合は、比較的に広い範囲で設定しても良いかと。

ブースト&カットしたピーク値をどこへもってくるか、というところですね。

EQのQ値と帯域幅の関係はこちらの記事を参照下さい。
イコライザー(EQ)のQ値と帯域幅の関係

効果は十分、音はプロっぽく!

今回、この考え方で作った曲というのはまだ3曲くらいです。ごくごく最近のことです。

まだ気付ききれていない部分もあるかもしれません。まだ使いこなせていない部分もあるかもしれません。

このあたりは、今後加筆or新記事にて書いていこうと思ってますが、EQ処理の効果は十分です。作った曲はどれも表現力やクオリティが一段上がったような、もっと言えば、音がプロっぽくなった気さえします。

感覚値として捉えよう

このEQ処理は感覚値として捉えることもできます。

それは処理プロセスが違うだけで結局は同じ結果になる。というもの。

例えば、キーCにおいて2度にあたるD音は⚪︎⚪︎Hzだから、その周波数をブーストしよう。という考えに基づいてEQ処理をするプロセスと、

トラックを聞いていて、もうすこしやさしく響かせたいなと思って、適当にEQポイントを探してたら、結果的にD音の周波数を上げていた。

どちらもEQの処理結果は同じになるのですよね。その結果に至る経緯が違うだけ。

音の鳴り方や印象って言うのは感覚として捉えられると思うのですよね。いちいち周波数の一覧表を見なくてもポイントを聞き分ける耳を持つことができるはずです。

ハーモニーで曲は変わる

ハーモニーとは調和です。

楽器ごとの調和、ピアノとボーカルの絶妙なハーモニーなどと言われたり、

同じ楽器でも音の調和があります。ドとミとソを調和させるとコードができあがります。

この調和をコントロールするのです。ミックスでコードやメロディーラインを変更することは通常行いません。既に出来上がっている進行やフレーズに対して調和のポイントを探るのです。

ここの聴かせ方で曲が変わります。良くも悪くも、印象的にも、刺激的にもすることが出来ると思ってます。

音楽において調和はそれだけ大切なものだと。

長々とEQについて書いてみました。まだまだ掴みきれていないところがあるので、今後の活動の中でもう少し突っ込んでみようかと思ってます。

EQは奥深く、そしてとても面白いものだなと感じています。

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