DAW Logicでのソングファイルの管理方法について。
年度別フォルダ管理
これまでは年度別にフォルダ管理してました。上の図のように1年で作ったものをまとめて年度別フォルダへ入れていました。
これはこれで良かったのですが、ソングファイルの数が多い場合はフォルダの中がごちゃごちゃになってしまうのですよね。
例えば、完成させたソングファイルと、仕掛かり曲のファイル、ボツにした曲、フレーズの記録程度にしかつくっていないもの、様々な状態のソングファイルが混在するので、ファイル数が多くなるとすごくごちゃっとした構成になるのですよね。
それに同じ曲でもミックスのバージョン違いだとかのファイルを作っている場合はなおさらです。
年度別フォルダの中で、さらにフォルダ分けをしてこまめにファイル管理していればいいのですが、それも少し面倒で。。。
それに元々、ファイル数が多くなること自体があまり好きではなく、
思いついた4小節のフレーズを記録しておきたいっていう場合も
「ソングファイル作成→フレーズを録音→保存」っていう流れに躊躇してしまうこともあったのですよね。
もっとシンプルな構成にできないか?シンプルでありながら気軽に閃いたフレーズなどの記録ができるようなシステムにならないか?
そんな思いから、新たなソングファイル管理方法を考えてみました。
※ちなみにLogicではソングファイルのことをプロジェクトファイルと言うのですが、ここでは「ソングファイル」としておきます。
Logicの代替バージョンを活用した管理方法
まず、Logicの代替バージョンというものから。これはLogicXで追加された機能で、ひとつのソングファイルの中にバージョン違いのものを作成できる機能です。例えば、別アレンジとか、別ミックスとかをひとつのソングファイルの中で作ることができるものです。
Logicの代替バージョンについてはどん底DTMさんのブログでも書かれています。
どん底からのDTM生活 ~リターンズ~: Logic Pro X の代替バージョンとプロジェクトバックアップ
本来、同じ曲でバージョン違いのものを作る機能なのですが、これを活用しようというの今回のキーポイントです。
管理方法イメージ
”デモソングフォルダ”、そしてその中に”デモソングファイル”
デモソングファイルの中に代替バージョンの機能を活用して、曲のデモや、単に思いついたフレーズなどをどんどんと記録していきます。
作りかけの曲もまずはこのデモソングファイルの中で作れるところまで作ります。MIDIのフレーズ作成、オーディオの仮録音、曲の構成など、完成形が見えるところまで作り込みます。
そして、その中からこれはイケそうだなと感じたものは、個別ファイルにして仕上げに入っていきます。それが上の図で言うと右側の”個別ソングフォルダ”ー”個別ソングファイル”というもの。
新規個別ソングへの読み込み
新たに個別ファイルとして作成するときは、デモソングファイルで作ったMIDIやオーディオ、プラグイン設定を読み込まないといけません。
先ずは新規ソングファイルを立ち上げ、その後右のメディアブラウザから該当するソングファイルを選択します。そして、どの代替バージョンを読み込むか選びます。
こうすることで簡単に新規ソングファイルにデータを読み込むことができます。
個別ソングの完成後はそのまま”個別ソングフォルダ”に格納。
代替バージョンを使用した管理方法でのメリット
①ファイル数の削減
ファイル数は格段に減ります。上に挙げたデモソングファイルでも代替バージョンは19作成しました。個別にファイルを作っていると19ファイルになります。それが今回の方法では1ファイルです。
代替バージョンはいくらでも作れますが、あまりに多過ぎるのはどうかなという所もあるので、僕の場合は20を目処にデモソングファイルを更新していこうと思ってます。
ちなみに、今回19バージョン作りましたが、その19バージョンの詳細はNIのKontaktやBattery、その他ソフトシンセを立ち上げたり、Wavesのプラグインなどを多く挿入していますが、今のところ動作が重くなるといった弊害はでていないです。作業するのはあくまでも”1つの代替バージョンを立ち上げた状態”なので他の代替バージョンでソフトシンセをいくら使っても影響しない(するとしても限りなくゼロに近い)と思われます。
②閃きフレーズの記録が手軽
代替バージョンではファイル数が増えないので、ちょっとした思いつきでも軽い気持ちでどんどんと保存していけます。これも何気にうれしいのですよね。せっかくのアイデアです。どんどんと残していくべきです。
③代替バージョンの中身がファインダーで確認できる。
Macのファインダーで、ソングファイルを確認するとこうなります。これだと、探している曲がどのデモソングファイルに入っているかわかりません。
ですが、ファイルをクリック→スペース操作でのクイックルック機能を使えば、代替バージョンが表示されるのです。(右側に書かれているのが代替バージョンです。)
まとめ
最近、複数の曲を同時に制作していたりしていたので、ちょうど良いタイミングでした。長く使っていくと違った見方になるかもしれませんが、現状ではとくに目立った不満などはなく快適な環境にすることができています。
しばらくはこの代替バージョンを活用したソングファイル管理方法を継続していこうと思っています。
APPLE DAW LOGIC
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