プロの2ミックスが見える!!アナライザー活用のすすめ

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DTMでおなじみのスペクトラムアナライザー。周波数構成を視覚で確認できる便利なものです。

周波数別レベルをグラフ化するスペクトラムアナライザー

アナライザーは、音作りやミックスなどの時に音を視覚的に捉えることで調整すべき帯域が分かりやすくなるものです。

個々の音のピークを探し出したり、ミックスにおいてはキックとベースのような帯域の棲み分けが必要なものをアナライザーで確認すると、音を視覚的に捉えられるので作業がやり易くなるのですよね。

今回はそんなアナライザーを使って完成した2ミックスの周波数構成をいろいろな楽曲で確認したところ、面白いことがわかってきました。

音が見えてきたのです!

個々の楽器の音作りやミックスのみならず2ミックスの周波数分析をしてみよう!

今まで自作曲が完成した時には、完成した2ミックスのマスターにアナライザーをインサートして音の周波数構成を確認したりしてて、

「音に迫力がないな。どうしてだろう?」なんて思いながらアナライザーを眺めていたりしてました。

プロの楽曲、リファレンスCDなどをアナライザーで通した時の周波数構成、アナライザーグラフの形状と自作曲はどう違うのだろう?

今までそんな比較をしてきたのですが、もう少し注意深くグラフの動きを見ていると、だんだんと音が見えてきたのです。

マイケルジャクソンの「Smooth Criminal」

例えばこれ。マイケルジャクソンの「Smooth Criminal」という楽曲。

これをDAWに読み込んでアナライザーをインサートしてみると、

アナライザー1
50Hz以下の低帯域でベースとグラフが連動してして動きます。連動と言うのは、例えばベースが8分を刻んだら、グラフも8分のタイミングで動くというものです。

この曲の場合は、ベースは200〜300Hzのあたりも主な周波数で、あとは1kHz付近にも芯があり、5kHzくらいまで高域は伸びています。

超高域はハイハットなどが担当しており、またマイケルがシャウトしたところも10kHz辺りが顕著に上がります。

ちなみに音源はオリジナルではなくリマスター版です。

Travisの「Moving」

スコットランド出身のバンドTravisの「Moving」という楽曲では聴いた感じも低域の量感がある曲です。(Youtubeではちょっと軽い音になってしまってますが。)

これをアナライザーで見てみると、

アナライザー2
やはりベースは50Hzなどの低域も担っていて、音数の多いキックとともに曲を支える基幹となっています。

全体的には、低域と中域が主な構成要素で、10kHzなどの超高域はヴォーカルやハイハット、その他の空気感などを付加しているくらい。耳で聞いた感じと同じで、落ち着いたグラフイメージですね。

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regaの「Orange」

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アナライザー3
regaの「Orange」では、低域は聴覚上でもすっきりしてて、アナライザーグラフでも上に挙げた2曲ほど出ていません。ベースの音自体は超低域まで鳴っていますが、量的にはそこまで主張しているわけではないですね。

超高域ではハイハットやスネアなどリズムの音が占めており、多くの楽器(と言ってもそこまで多くないですが、)は中域を主とした音作りがされています。

あとは、音の印象と同じでグラフ自体の動きが大きく、活き活きとしている感じです。

Capsuleの「FLASH BACK」

アナライザー4
超低域までよく鳴っています。キックの音で低域側に若干の動きがありますが、全体的なグラフに動きは少ないです。張り付いているようなイメージ。要は音圧が上がりすぎている。ベースの帯域占有率がすごいです。そして、細かい波が多くあることから倍音が豊富であることも分かります。

FLASH BACK
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制作につなげよう

上に挙げた曲はあくまでも一例ですが、2ミックスにアナライザーを挿入することで色々なことが見えてきます。

これを制作にどう活かせられるか?と言うと、

例えば、リファレンスとなるプロの音源を用意して、その曲に似た感じで作ろうと考えている場合、

そのリファレンスでは、ベースの音が超低域でブンブンなっているのであれば、音色のアサイン時にもそういう音を選ぶ必要があります。又はプラグイン処理で超低域を持ち上げることが必要です。

「ベースは200Hzだけしかなっていないよ。でも、リファレンスに近づけたいよ」なんていうのは限界があります。

参考にしている曲は、どのような周波数で構成されているか?、帯域を担っている楽器は何なのか?その辺りが分かっていれば、作業もやり易いのですよね。

もちろん、耳で聞くだけで分かればいいのですが、慣れないうちはアナライザーをどんどんと活用すればいいと思います。

僕もまだまだ未熟なので、プロの音をどんどんと参考にしていきたいなと。

最後に

アナライザーでの分析についてですが、2ミックスへのインサートなので個々の音の詳細まではわからないのはもちろんのこと、全部の楽器が鳴っているので目的によっては分析し難い部分もあると思います。

そういう時は、積極的にEQでのカットを使いましょう。これでも結構見えてくるものがあるのですよね。

アナライザー5

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