すべては大きなうねりのため。今作でのミックステーマを書いてみた

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今作業している曲のミックステーマについて。

前回の曲もミックスはこういうところに重きを置いて作業をしようっていうテーマ的なものがあって、そのテーマに向けてプラグインの処理であるとか、音のトリートメントをしてきたつもりです。

そして、今作業している曲も今作用にテーマを持ってミックスしていきたいなと。実験的な部分もあるのですが、以下のような項目を意識して作業したいなと思っています。

ノリを意識したコンプ処理

先ずは前作のことから。前回の曲のミックステーマは「コンプ」だったのです。ブログ上にもコンプのことはいろいろと書いてきたってこともありますし、それを実戦でどう使うかっていうのを考えるのが楽しかったのですよね。単に音を圧縮するだけでなく、きちんとダイナミクスのイメージを持って処理をするということ。音の距離感や、アタックから感じる音のエネルギーなどの音イメージをコンプで表現できるようにということを考えていたつもりでした。

まあ、今聴くと(っていうかこの記事を書いている時に改めて聴いてみたのですが)、まあアレですね。疑問符が沢山つく仕上がりですね。この話のくだりを消そうかなと思ったほどに。。

とりあえず、このことも今回の曲では継続しようと思っているのですが、それに加えて「ノリを意識したコンプ処理」っていうのも考えていきたいなと。

ノリ。音のグルーヴです。決して黒っぽいファンキーなグルーヴ感溢れる曲を作っている訳ではないのですが、普通の曲だったとしても曲のノリっていうのはすごく大切だと思っているのです。生ギターだけでなく、打ち込みをしていることもあって、そういうところは特に大事にしていきたいなと思う今日この頃。

ポイントとなるのは、聴いた時に気持ちいいか、そうでないか。それだけです。

具体的にどういう処理をしようとしているのかっていうのは、基本的には圧縮率とアタック&リリースの関係。前ノリや後ノリで演奏している楽器のリズムニュアンスを最大限引き出せるようなコンプ設定にしていきたいなと。

前ノリの楽器には速い立ち上がりの音にしたり、後ノリの楽器にはソフトニーでゆったりとさせたりっていうような感じで。もちろん全てにこのルールを適応するわけじゃなく、この逆の設定の方がマッチするかもしれないので、ケースバイケースとなることでしょうが、こういうことを楽器毎に考えていけたらと思ってます。場合によっては、コンプ設定のオートメーションカーブを描いたりしても面白いかなと。

EQのインサート順

少し細かな話で、テーマと言う程のものでもないのですが、コンプを書いたついでに。

今までは”コンプ→EQ”というインサート順が多かったのですよね。先ずはコンプで圧縮して、その後にEQで音のピークを処理したり、他の楽器との周波数バランスをみるという使い方。

ただ、これだとせっかくの圧縮イメージがEQで変わってしまうのがどうかなと思っていたのです。

なので、今回からは”EQ→コンプ→EQ”っていう順番に変えてみようかと。1段目のEQでピーク処理などの帯域調整をして、2段目でコンプ、3段目のEQは他の楽器とのバランスをみる用。というようにしたほうが扱いやすいように感じるので、こんな感じで今回の曲は作業してみようと思っています。これも全ての楽器にという訳でなくあくまでも基本的スタンスです。

バストラックの活用

バストラックを今まで以上に活用しようと。今まではリバーブやディレイやドラムステムなどでバストラックを使っていたものの、それくらいだったのですよね。

それを今回は、音作り的な意味合いでもどんどんと使っていこうと思っています。
例えば、倍音を足すにしてもトラックに直接プラグインをインサートするのではなく、バスへ送りそこでサチュレーションをかけて音を返すみたいな使い方や、

音に広がりをもたせる場合も、トラックに直接コーラスやステレオイメージャー的なものをインサートするのではなく、バスへ送り処理をさせる使い方。

こういう方法、特に音作りを絡めたバスの使い方の何が良いかっていうと、原音を大切にした処理ができるってことに加えて、パンを絡めてステレオでの音作りができるってことに魅力を感じているのです。

ステレオ感っていうのも今回詰めていきたいことのひとつで、音の広がり方や、ステレオトラック同士の絡ませ方など頭の中にある漠然とした空間イメージをどう具体化させていくか。やりながら方策を見つけていく作業になると思いますが、バスの使い方はとても重要な位置づけになると思うのですよね。そんなことを考えながらプラグインをインサートしていこうかと。

大きなうねりをもたすために

上記の項目を実施することで、最終的にどのように仕上げたいかっていうと、

「曲に大きなうねりを」ということを考えています。

前の曲も今の曲も、曲構成は一般的?な、

A-B-C-A-B-C-C、みたいなものではなくて、どちらかというと

A-B-C-D-E-F-G的なものにしているので、(実際には繰り返しもありますが。)

構成的な意味合いでも、そしてひとつの構成の中でも、うねりをもって進行させていきたいと。

単なる音の羅列ではなくて、演奏やミキシングで生じる”音のうねり”というものが音楽に物語性を持たすものだと。そんなことを思いながら、今作を作業していきたいなと思っております。

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